新たな「産業の田んぼ」への鍬入れ
「産業の米」という言葉があります。かつては鉄鋼、最近では半導体を指すこともあるようですが、概ね「日本経済の中枢をなす産業」という意味で使われているようです。しかし、鉄鋼や半導体含む全ての製造業等において、原材料輸送、エネルギー供給等が必要ですし、そこで働く人のための公共交通、通信網、上下水道等、あらゆるインフラが必要です。また、インフラは整備するだけではなく、既存のインフラを維持・管理したり、最新の技術を活かしたものに置き換えたりすることも重要です。
あらゆる産業の土台となるインフラはいわば、「産業の田んぼ」とでも言えるものです。その中でも、我が国の技術を活用した、環境に配慮した質の高い「産業の田んぼ」を世界に整備することは、カーボンニュートラルの達成のためにも喫緊の課題です。経済産業省では、こうした取組を後押しすべく、「質の高いインフラ/エネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業」を実施しています。こちらに掲載している事例はほんの一部ですが、いずれも上記事業を活用して飛躍されているプロジェクトです。ぜひ参考にして頂き、当省とも連携しながら新たな「産業の田んぼ」への鍬入れをどんどん進めて頂ければ幸いです!
経済産業省 貿易振興課
事業一覧※順不同
- R3 エネ補助
米国・下水再生水向けデジタル事業モデルの実現可能性調査事業横河電機株式会社
- R3 エネ補助
メチルシクロヘキサン(MCH)を活用した水素サプライチェーン構築に向けての事業実施可能性調査事業三菱商事株式会社、千代田化工建設株式会社
- H31 一般補助
ベトナム国・南部ビンズオン省でのスマート教育インフラ及びデジタル教育コンテンツ輸出に向けた事業実施可能性調査事業株式会社矢野経済研究所
- R2 一般補助
ベトナム国・ダナン市スマートシティにおける質の高い電力インフラおよびエネルギー効率化に関するビジネス実施可能性調査東電設計株式会社
- H31 エネ補助
バングラデシュ国ガス火力複合発電案件調査事業三菱重工業株式会社
- R2 一般補助
バングラデシュ国ミレショライ臨海工業団地の実施準備調査事業株式会社日本開発政策研究所
- R3 一般補助
タイ国・マレーシア国・ベトナム国・フィリピン国・インドネシア国における交通情報を軸としたデータ利活用プラットフォーム事業展開可能性調査事業株式会社村田製作所
- R2 エネ補助
ベトナム国既存水力発電所における太陽光発電事業実施可能性調査事業伊藤忠商事株式会社